仕事と学校(勉強)の両立:1日のスケジュール(きついver.)

今回は仕事と学校がある日のきついバージョンのスケジュールを記してみたい。

朝、午前7時半後頃に起き、午前3時頃に寝るという生活だった。

仕事と学校(勉強)を同時期に行うことで、一番大変な時期だった。

タイトルの仕事と学校の「両立」という言葉について

以前の記事で仕事と学校の「両立」が出来ていたわけでないと書いた(こちら)。

その気持ちは変わらない。

ここでは、分かりやすくするために「仕事と学校が両方ある日を過ごす状態」を両立としている。

この記事はこんな方におすすめです

  • 社会人をしながら学校に行くことを検討している。
    大変とは聞くけど、どんな生活か知りたい。また、どんなところが大変か知りたい。

仕事の後、学校に行く日のスケジュール(きついバージョン


タイトルの”きついver.”というのは、以下の時期があたる。

  • 定期テスト3週間前~1週間前
    (テストは中間/期末で年6回)

今思い出して胃がきゅっと痛くなるような、仕事と学校がある日のスケジュール(きついバージョン)を振り返ってみたい。

前提:テストが2種類ある

私の学校のテストの種類は大きく分けて2種類あった。

  1. 実技試験
    (実技試験は実技の試験とほぼ同時に口頭試問がある)
    口頭試問で何が出題されるかは事前に候補があげられる。その中から1つ~複数出題がある。人によって問題は異なる。
  2. 筆記試験
    (学年により異なるが3日で5~10科目の筆記試験があった)

まず、実技試験は授業の時間を使って行われ、そのあと、テスト期間に移行して筆記試験が行われる。

つまり、実技試験中は実技の練習と口頭試問のための暗記をしつつ、2週間後~翌週に控える筆記試験の勉強もすすめる。

これが学校のスケジュールで一番大変だった。

実技試験も筆記試験も、合格点に達しない場合はそれぞれ再試がある。

さらに筆記試験の再試は、受験料が1科目1,000円かかる。

赤点を取ると、出費が痛いし、勉強をする期間が長くなるので、なんとしても赤点は免れたかった。

そのため仕事があってもできるだけ勉強する必要があった。

(しかし、赤点を取ったことはあった。私の勉強不足やクラスの3/4が合格点に達しなかった試験もあった。

入院してそもそも試験が受けられなったこともあった)

仕事と学校のある日のスケジュール

1日のタイムスケジュール(きついver.)

定期試験を控えた1日のタイムスケジュールはこんな感じだった。

7:00 起床

前日に寝るのが午前3時くらいなので、睡眠時間は約4時間。

もともとショートスリーパーではなく、寝ることが好きなので朝は苦手だ。

起きた時は、
1)眠い。眠すぎる。寝ても疲労が取れていない感じがある。
  (起きて用意をしている夢を見ながら、二度寝していることがあった)

2)全然眠たくない、むしろ元気がある。(→この場合はこの後、昼食後、どーんと眠気が来る)

のどちらかだ。

また、テスト前は起床時間が遅くなることもあった。

7:30 身支度や朝食

ロボットのようにとにかく仕事に行くための準備をする。

気持ちに少しでも余計なことを考える余地を与えると、眠ってしまいそうになるので、とにかく準備をすることだけ集中する。

8:15〜9:15 通勤

電車に乗っても眠い。起きてはいるものの、頭が起きていない感じがする。

電車の中でボーっとしそうになるが、テスト勉強をする。電車の中でも見れる小さめな紙に、その日の夜にある試験の中で暗記しておかなければならないところをを書いたメモ、もしくは、前日の夜に勉強したときに書いた紙をととっておくなどして、復習と再記憶をしていた。

16:30 夕食

普段はその日の食べたいものを選ぶが、試験中はすぐに食べられるうどんやそば、ラーメンなどの麺類が多かった。

お行儀が悪いが、食事の時も試験の暗記のための教材を見ながら食べていた。

16:50 〜17:50 、身支度をして職場を出発。通学時間

歯磨きをして出発。少しでも勉強をしておきたいのでメイク直しはしない。
(メイク直しは仕事と学校の時間を分ける儀式的要素を持っていたので、普段は毎日していたが、赤点を取ることの方が怖いので省略。)

通学途中も、電車の中で最後の追い込みで記憶系の再確認をする。

17:50 学校到着

以後のスケジュールは試験が実技試験か、筆記試験かによって異なる。

18:00~20:30(21:00) 試験受験

スケジュール
  • 実技試験の場合
    時間割通りで、授業中に実技試験が行われる。
    教室で待機していて自分の番になったら呼ばれて、別室で受けるという形式が多かった。
    待っている間は、自習時間になり、口頭試問をクラスメイトと出し合いっこしたり、
    のちに控える筆記試験の勉強をしたりしていた。
    実技試験の時は、試験が全員終わったら、その時点
    で授業が終了して早く帰宅できることもあった。
  • 筆記試験の場合
    事前に発表された試験日程(なんの科目が何日目の試験か)に沿って行われる。
    1日、2教科~3教科の試験を受けるのだが、トータルの時間が決められていて、その中で全教科と解くというスタイルだった(科目ごとに時間が設定されていない)。最短退出時間が決められていて、終わった人から退出可。
    筆記試験の試験時間の最後まで粘って解答を思い出したり、見直しをしていたので、試験期間中は帰りがいつも20:30頃だっった。
22:00 帰宅途中、カフェで勉強。

その日のテストの出来が気になるものの、学校が終わったら、帰宅する前にカフェでタイマーをセットして勉強。

手ごたえが良くなかった時はがっかりもするが、テストは続々やってくる。

気持ちを切り替えて次のテストの準備をしなければならない。

カフェでは、このあと夜中にかけてする勉強のうち、優先順位の最上位の勉強を時間を区切って集中的に行っていた。

ここで、優先順位の高いものを終わらせ、一山越えておくと、この後の気持ちが楽になる。

23:00 カフェでの勉強終了

私は寝る前になには文字を読みたいという習慣がある。

すぐに入眠ができるタイプではないので、今日の授業の復習をしながら、就寝。

23:30 帰宅し、勉強

帰宅してゆっくりしたい気持ちを抑えつつ、引き続き優先順位の上から勉強を始める。

23:30~2:30 実技の練習、試験勉強

帰ってきてからは実技の練習をしていた。実技試験では手順を覚えて、それを正確に行うことが求められたたため、実際に手を動かして練習をした。

あるいは、試験によっては時間内で、条件がきめられたものを何個作成する、といった時間と質の両方を求められるものは、試験に近い条件を整えて、時間を測って練習を繰り返した。

実技の試験が終了した後は筆記試験の勉強をしていた。

試験期間中は1日のうち、試験が数科目あるので、偏りなく勉強することを心がけていた。

仕事を続けながら、学校の試験に臨むにあたっては寝る時間を削るしかなかった。

3:00 就寝

私の場合、シャワーだけと体が温まらないので、どんなに遅くなってもお風呂に入って寝る。

試験が始まってしまえば、あと数日でこの期間が終わるので頑張れるのだが、

試験まで数日間ある時が一番きつかった。

もともと徹夜で遊んだりすることもほとんどなく、睡眠はしっかりとりたい、取らない

翌日7:30 起床

STEP.1に戻る

また長い一日が始まる。

 

今振り返ると、1年生時は、日常のver.のスケジュールの日が多かったものの、

2年生になると、テスト期間中以外であっても学校の後はそのまま帰宅する日という日は少なくなっていった。

日常ver.とつらいver.の一番の違い:学校の授業後にテスト勉強をすること

なんといってもこれが一番つらかった。

テスト前を除けば、仕事と学校の両方がある生活は、1日の活動時間は長いがなんとかやっていくことができたと思う。

学校に通っている中で、テスト前に仕事をして、学校に通い、夜に勉強するという生活をせざるを得なかったことが一番大変だった。

大変さを軽減する方法はないのか?

一番良いのは勤務時間を少なくして、勉強にかけられる時間を多く確保するという方法だ。

私は勤務時間が週5日/一日6時間勤務と決まっている仕事をしていた。もともとは週5日/8時間勤務の会社に勤めていたこともあったが、学校に通うにあたり、6時間勤務が可能なところで求人を探した(8時間勤務では学校の授業開始に間に合わないことから)。さらに残業については事前に発生することはほとんどないということと確認して転職をした。私の場合、6時間勤務が一日の最長の勤務可能時間だった。それでも、両立は大変だった。

週5日の勤務を週4日など少なくしても良かったかもしれない。

働きながら学校に行っているクラスメイトの中には、テスト前は休めるシフトを組んでもらっているという人もいた。また、自分が働きたいときに働くことのできる仕事(ウーバーイーツの配達員)を選択している人もいた。

一方、フルタイムの仕事や夜勤のある仕事をしながら学校を続けている人もいた。

また、当初はフルタイムの時間で働いていたものの、試験前のこの時期になると、仕事との両立がより厳しくなるため、例に挙げたような、自由度の高い仕事に変えたという人もいた。

働きながら仕事をするといっても、その働き方の選択肢は複数ある。

仕事と学校の両立は本当に大変なので、自分がこのくらいなら頑張れそうだというバーを少し余裕を持って設定するのがいいと思う。

スケジュールの中で一番つらい期間:筆記試験の2週間前

この時期は身近に控える実技の練習と口頭試問の暗記もしつつも、

筆記試験の勉強もしなければならない。

一見すると「もっと早くから試験対策をすれば良いのでは?」とも思われるのだが、筆記試験の1週間前に先生によってはテストの問題に関するヒントを教えてくれる。

先生から伝えられた試験の範囲を聞くとある程度しなければならない勉強が分かるので、そこに絞って短期間でテスト勉強をした方が効率がいい。

もちろん、授業で習った全範囲を完璧に頭に入れられればいいのだが、筆記試験は10科目弱あるので、物理的に無理である。

そのため、短期間で勉強することになる。

一番つらいこと:睡眠不足

繰り返しになるが、私はショートスリーパーではなく、睡眠をきちんと確保したいと思っている人間だ。

そんな私にとって、睡眠不足の状態はつらいものだった。

睡眠不足だと、体にこんな症状があった。

  • 目が痛い
  • 寝ても脳/体の疲れが取れていない感じがする
  • 注意力が散漫になる
  • 記憶力が落ちる
  • 日中、疲労感がある

仕事と学校の両立で睡眠不足でつらいこと:日中の仕事の精度を落とさず仕事をするのがつらい

睡眠時間が短くても、昼間に眠くなっても眠ることができない。仕事がある。

そして、試験中だからと言って仕事では期限を延ばしてもらったり、仕事の質を落とすことはできない。

普段通りに仕事をするということが、試験勉強で睡眠不足の時には難しかった。

経験してみて分かったこと:理想的なのは勉学に専念することだが…

試験前のスケジュールは何回経験しても大変なことには変わりがなかったし、できれば避けたかった。

日頃より、勉強をして充分してたら良かったのだと思うが、仕事と勉強の両立をする場合、充分勉強できる時間がそもそもない。

資格試験を受けたり、学校に行くときに、余裕があるのは、勉学に専念できる環境である。時間的余裕も気持ち的余裕も違ってくる。

学校のコースの違い

以前にもこちら(入学式についてのパート)でも触れいているが、私が入った学校は、昼間部と夜間部があった。高校を卒業して進学している人や仕事をしていない人は昼間部を選んでいる方が多かった。

私が在籍していた夜間部は昼間に仕事をしている人の割合が昼間部より高かった。

昼間部は、昼間の授業終了後、その後の予定がなければ、勉強する時間にあててられるの勉強時間を確保しやすいという面がある。金銭的な余裕があれば、昼間部に通って勉強する時間を確保をすることができる(学校には奨学金制度もあった)。

一旦、社会に出てからもう一度学校に通おうと思い、仕事をしつつ夜間部に来ている人は、職種は違えど、みんな大変なので、私の周囲にはお互い助けあったり、労いあったりする雰囲気が自然とあった。とても助けられた。(夜間部でも奨学金は使用可能)

やっぱり大切だったのは、集中力

時間の制約がある中で、一番重要だったことは集中力だ。

私はもともと体力がある方ではないので、長時間活動することが難しい。

スタミナがない自分が学校と仕事の両立をするうえで重要だったのは、

自分の活動できる範囲の中でいかに効率的に勉強する

ということがことだ。

体力がない分は、集中力でカバーしていた。

仕事と学校(勉強)は大変だと思っている方も、工夫次第で自身の弱点をカバーすることができるかもしれない。

仕事と学校の両立の経験で得たこと

仕事と学校の両立で、

自分の限界以上のことをしたことで、自分許容範囲がひろがった。

また、今でも「あんな大変なことをしていたのだから、今回も大丈夫だ」と思い、自信につながっている
(決して無理はだめ!)

一番は、

大変だけれど、やりようによってはなんとかなる。

なんとかなる方法を自分は探すようになる!

と分かったことだ。

仕事と学校の両立をする前は、少し失敗したり、うまくいかなないと

「もうだめだ…」と落ち込んだり、諦めがちな性格だった。

しかし、両立の経験後は、困難なことにぶち当たると、

「よっしゃ!ここからが本番だ!ここから先、どう持っていくかを考えてなんとしても成功させるぞ!」と思うようになった。

そして、現になんとかなったとき、大きな喜びと達成感を感じるようになった。

その経験一つ一つが、今、自信として積み重なっている。

仕事と学校の両立は、資格を取得したという事実はもとより、自分を少し信頼してもいいのではないかという気持ちが芽生えた。

今まで自信を全く持てなかった私を少しづつ変えてくれるきっかけとなった。