疲れてもう勉強したくない。勉強を続けているとそんな時が必ずある。
今回はそんな時でも勉強がはかどる方法を紹介する。
もくじ
勉強をしていると休みたくなる日もあるし、気分が乗らない日もある。
教科書を開くも分からないこと、覚えなければいけないことが次々と出てくる。先が思いやられる感じがする。
理解系の勉強をするのは、ある程度まとまった時間が必要だ。つまり、まとまった時間をとれるのは、仕事に行き、学校を終えた夜からということになる。昼間は仕事、そのあとは学校の授業があったからだ。お昼休みや通勤の時間などの隙間時間でも暗記ものをしたりするが、腰を据えて勉強時間を確保できるのは平日は夜、週末ということになる。
平日は朝から時短勤務で6時間仕事し、夕方から学校に行き、夜10時過ぎに帰宅する。そのあと、少し勉強をしなけらばいけないが、疲れて気分が乗らない。帰ってお菓子を食べたい。もう寝たいという気持ちがもたげる。家でお菓子を食べながら勉強しようと思うものの、そういう気持ちの時にお菓子を買って帰宅をすると100%勉強しない。私の場合、仕事をして学校を終えたのちの帰宅後は勉強ができなかった。
勉強からは少しそれるが、ジョギングをすることを想像してみてほしい。あなたが毎朝〇分ジョギングをすると決めたとする。ジョギングはウエアを着て家からでるまでが一番「走りたくないなぁ」という気分が強い。時には「今日は寒いから」「雨だから」「昨日、仕事で遅かったから今朝は休みにしよう」といろいろな理由をつけて走ることを回避しようとするだろう。しかし、いざ走り始めると気分の体も乗ってきて、目標とする時間をクリアすることがでいるものだ。走った後もすがすがしい。同様に勉強も始める前が一番厄介な気持ちが大きい。
そこで私が使用していた方法は時間を区切って勉強をすることだ。
これを仕事や学校帰りにカフェなどで行ってから帰宅する。
- 50分タイマーをセットし、勉強する。
- 50分経ったら10分タイマーをセットし、休憩する。
- 勉強と休憩を1セットと考え、繰り返していく。
時間は異なるものの、これは巷では「ポモドーロテクニック」と言われているものだ。
このテクニックではタイマーを使用し、一般的には25分の作業と短い休息で作業時間と休息時間を分割する。1セットを「ポモドーロ」と呼ぶ。これはイタリア語で「トマト」を意味する言葉で、シリロが大学生時代にトマト型のキッチンタイマーを使用していたことにちなむ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%A2%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF
一般的には25分とされているようだが、集中して作業できる時間を自身の感覚で見つけるのが良いようにと思う。
- 勉強の取り掛かるまでの障壁が低くなる。
- 勉強を継続しやすい。
最初の1セット(1ポモドーロ)だけ行おうと思って初めてた場合でも気分が乗ってきてその後も複数サイクルできることが多い - 時間を区切って行うことで集中力が高まる。
私が実行している限り、ポモドーロテクニックを導入することで起こる弊害はなかった。
ただし、ポモドーロテクニックを継続するためには少々工夫が必要だと感じた点があった。
- 時間の設定は、自分に合った時間を見つける
「ポモドーロテクニック作業時間は何分が適当か?」でも書いたが、時間は25分にこだわらず、自身の感覚と合う時間を見つけると集中力も最適化できる。 - 設定した時間をタイマーで必ず計る
当たり前にように思うかもしれないが、時間をタイマーで計ること。そこにポイントがある。
理由は以下の2つである。
時計などで目視で、〇分と決めて始めた場合、勉強中、あと何分か直感的に分かりづらく、集中力が途切れやすい。
また、設定時間中に少し集中力が落ちてきて、タイマーで残り時間を確認した際に「あと〇分なら頑張れそうだ」と思い直し、タイマーが鳴るまで勉強を続けることができる。 - 休憩時間は必ず取る
勉強を始める前は億劫だと思って勉強を始めたものの、ポモドーロテクニックを使用すると、そのまま勉強を続けたいと思う気持ちになることがある。その場合でも、休憩時間は必ずとるようにする。
以下の異なる2つの条件のもと勉強をした結果は以下の通りであった。
(1)休憩を取らずにそのまま続けた場合
1回の時間は長く勉強できたのだが(例:設定時間50分のところを100分)、その後に勉強を続けたくなくなってしまった。
(2)休憩を取った場合
一旦休憩時間を取った場合、休憩を取らない場合より長い時間勉強を続けることができた。(例50分勉強、10分休憩を3セット=合計150分勉強) - (マストではない)ノイズキャンセリングイヤホンを使用する
周囲の音などが遮断され、集中力を継続することができる。
さらに、ポモドーロテクニックをする前に、まずノイズキャンセリングイヤホンを装着し、タイマーをセット、勉強を始めるという一連の流れを行っていたら、「ノイズキャンセリングイヤホンを装着する」という動作と勉強がアンカリングされたようで、ノイズキャンセリングイヤホンを装着すると勉強のスイッチが入るようになった。
勉強は時間数より、勉強する内容を重視すべきとは思うものの、ポモドーロテクニックを導入することで、集中度が高まり、勉強の効率も向上した。ポモドーロテクニックは比較的短い時間を数サイクルこなしていくものである。1サイクルあたりの集中時間は短くとも、複数セットを繰り返すことができるので結果的に勉強する時間も長くなった。さらに、1セット目と異なる科目を行なえば、気分も変わるし、偏りなく勉強することができる。
取り組んでいて勉強が苦痛に感じることが少なくなったため、気分が乗らないときでも勉強を進めることができるようになった。
資格取得のためには日々継続して勉強をしていくことが重要である。特に社会人になってからの資格試験の勉強は時間的制約があるため、効率的に勉強をすすめることが求められる。仕事で疲れているときでも、ポモドーロテクニックを使用して勉強することは勉強に取り組みやすくなる仕組みであると思う。また、勉強にとどまらず、何かに取り組むときにも応用が可能だ。そう、この文章もポモドーロテクニックを使ったのでこうして書き終えることができそうだ。