後編では、実施してみて「困ったこと」、「ホテルにあって良かったもの」をさらっととご紹介したい。本編は、勉強に役立つ情報より、トホホな話が多いので、ご笑覧いただければと思う。
最後に実施してみて分かったこと、重要なことをまとめる。
前編はこちら
もくじ
- 食事をするところが閉まっていた
- 1000円しか持っていなかった
ホテルステイは食事はついていない素泊まりプランだった。食料は持参はしたものの、もっと持っていけば良かった。
事前準備していった量は、2回の勉強ステイともに、1日目の昼食(コンビニエンスストアでおにぎり)、と翌日からの3回の食事の回数の1/3くらいの量。カップラーメンとお湯を注ぐと食べられるご飯、お味噌汁を持って行った。
ホテルの館内のレストランは休みだった。ルームサービスはあったのかもしれないが、金銭的に頼む選択肢はなかった。
持参したものを食べる以外は、食事は散歩がてら少し外に出て食べようと思っていた。年末年始の2回の宿泊のうち、1回目の年末の宿泊はうまくいった。持参したものと外食、または中食を組み合わせて食事の時間も気分転換になった。ホテルの周囲はチェーン店や個人経営の定食屋などが多数あり、種類も豊富だった(ホテルを選ぶ際、このあたりも検討材料に入れるといいのだなと思った)。
1回目のステイがうまくいったので、年始の2回目も同様の準備をして行った。しかし、年末年始とひとくくりしていても、年末と年始で状況が、異なっていたのだ。年末でも30日まで開いているお店が複数あったため、年始も同様に、三が日も開いていると推測していた。しかし、年始は休業のお店が多かった。チェーン店は1月2日くらいから開けてくれているかな、と思っていたが、閉まっていた。
年始に開いているのはコンビニくらいだった。コンビニのおにぎりや総菜などは、年始は種類が限られていて、かつ、ホテルの部屋には調理スペースがないので、食べられるものは自ずと制限された。また、ホテルに電子レンジはなかったので、コンビニで温めて行っても、年始の寒空の下、ホテルの部屋に持って行っても冷めてしまうと思った。おにぎりと、カップのスープと魚肉ソーセージを買った。
年始は食料をもう少し多めに持参すればよかった。
(資格試験の勉強のためにホテルステイをしたのは、コロナ前であり、食事配達サービスがまだ一般的でなかった。ホテルステイの際にウーバーイーツを頼むことが可能か否かは、ホテルにより異なると思うが、今日では年始の食料調達問題は改善されてると思う。)
日常生活ではアップルペイなどの非接触型決済やクレジットカードを使用することが多かった。スマホとカードを持っていれば会計でほぼ困ることがなかった。現金は緊急用の千円ほどしか持ち歩かなくなった。
いつも通りに、お財布の中身を用意をして行ったら、入った店舗の決済方法が現金のみで焦った。入ってからカードなどが使えないことが分かり、1000円以内のメニューを頼むこととなった。1000円しか持っていなかったが、そのお店が温かい雰囲気だったので、そこで食事をしたかった。
カードが使えない店があることは、至極当然のことなのだが、当時は学校と勉強場所のカフェ、コンビニ、毎日通学の途中に食事をする店くらいしか行くところがなく、普段利用する店はでどんな決済方法が使用可能か分かっているし、カードがあればあまり困ることもなかった。
海外旅行の際は、カードが使えるが、現金が使えないという店があったし、日常の生活範囲内以外のところに行く場合は決済手段は複数持っている方が安心だなとこの滞在中、思った。
決済方法に関してもコロナ禍により非接触型決済が広がり、以前より現金以外が使える店舗が増えた実感がある。しかし、ときどき現金のみのお店もあって、それは提供される品物の優劣とは関係のないことなので本件以降、いくつかの決済手段に対応できるようにしている。
- 大きな机
- 机の前の鏡
- デスクライト
- 加湿器
- バスソルト
ホテルの部屋に大きめの机があることで勉強がはかどった。教科書、参考書、過去問など複数の本を同時に広げて見ることができ、勉強しやすかった。
勉強する大きな机の前に鏡があった。当然ながら、勉強していると、自分の勉強している姿が映る。さぼっているとさぼっている自分の姿が映る。
カフェで勉強していると、他に勉強や作業をしている人がいる。その人々を見ると「自分も頑張ろう」と勇気づけられ、心地よい緊張感がはたらいてた。机の前の鏡にはカフェでの勉強中と同様の作用があったように思う。
室内に備え付けではなかったのだが、フロントで貸し出し可能なものの一覧のあったので、貸して頂いた。
それが大きめでライトの色が白色ものだった。
ホテルの照明はリラックスができるよう、間接照明ですこし暗めの照明になっていることが多い。家具も必要最低限であることが、非日常感をもたらし、落ち着く空間である。一方、机で勉強する際には手元に十分な明るさがあると目にも優しい。さらに蛍光灯色の白っぽい照明の方が勉強のスイッチが入るため、貸して頂けて本当に良かった。もし、今後、勉強ステイが必要になりホテルでのデスクライト貸し出しがない場合、LEDライトの明るいものを持参したいと思う。そう思うほどデスクライトがあって良かった。
ホテルの部屋は乾燥しやすいので、濡れタオルを干したりするなどの対策をしようと思っていた。しかし、こちらも「貸し出し一覧リスト」の中にあり貸して頂いた。
おかげで、ほぼ一日中ホテルの部屋にいたものの、喉が痛くなったり、肌の乾燥やドライアイを感じることもなかった。
ホテルのアメニティでバスソルトがあった。
一日の終わりに、バスタブにお湯を張り、バスソルトを入れて入浴すると、お風呂の温浴効果とバスソルトの芳香浴効果で体のコリも取れてとてもリラックスできた。
バスソルトは数種類用意があって、気分で選べ、嬉しかった。
勉強ステイ中は、食事とバスタイムが一日のうちの楽しみだった。アメニティとしてバスソルトがあるホテルなどに宿泊したことは他にもあったが、バスソルトがあって最も嬉しいと感じたのは勉強ステイの時だ。
「勉強ステイ」では1日約12時間~15時間の勉強を集中的に行うという非日常的な状況であった。しかし、ホテルに滞在しているからこそ、まとめて勉強ができるので勉強自体も進むし、集中力高く勉強ができるので普段の1時間より濃密な時間であった。実際に「勉強ステイ」をしてみて私の勉強がはかどった理由は3点あると思う。
- 無駄のない集中できる環境
(静けさ、シンプルな内装) - 期間が決まっている
(毎日、日常でこの生活はできないが、短期間なら頑張れる) - 滞在費としてお金が発生している状況
(自分のお金で、勉強するために宿泊しているのだからできるだけ機会を有効活用しようと勉強に集中する)
勉強ステイは、数日間、ほぼホテルの一室に滞在し、普段より長時間勉強したため、感じるストレスも高かった。その際、根性ややる気でやり抜こうとするよりは、事前準備をしたり環境を整えたり、リラックス方法を工夫するなどして、なるべく自分が心地よいと感じる空間で勉強したことが良かったのだと思う。
勉強ステイで時間的には一日の中で長時間勉強したが、やみくもに時間を過ごすのではなく、緩急をつけながら勉強をしていた。「12時間以上時間勉強した」というより、「結果的に長時間勉強していた」という方が近い。そのために集中力を継続するために「ポモドーロテクニック」を使ったり(ポモドーロテクニックについてはこちら)、外に勉強道具を持って行って短時間勉強することをしていた。
勉強することが嫌になってもう続けたくならない、と、もう少し勉強できる、のぎりぎりを自分で自分の機嫌を取りながら進めていた。
- 室内でどのくらい快適に過ごせるかが勉強ステイでの鍵
- 事前準備と下調べで勉強がはかどる
- やみくもに長時間勉強しようとしない