今回は仕事と学校の両立が始まり分かった良かったこと、想定外だったことを振り返ってみたい。
仕事と学校の両立に伴い、嬉しかったことから、細かいことまでこれまで経験しなかった経験をした。想定していなかったことがあった際でも仕事をしながら軌道修正をしたり慣れていかなければならない。
事前に生活のイメージを持ちやすい情報があったら、と思い記すことにした。
もくじ
私は昼間は仕事、夜は学校というスタイルを選択したので「夜間部」に入学した。
私の通った学校には、2つの部があって、
- 朝から昼間に授業を行う「昼間部」
- 夕方から授業がある「夜間部」
(授業を行う時間は異なるが、卒業に必要な年数は両方とも3年。)
私は生活のために働く必要があったので夜間部を選択することは確定していたものの、
学校の入学を検討中に学校説明会に行って、先生に学校の概要や昼間部と夜間部の雰囲気を聞いた。
一般的なこととして、事前に聞いていたのは、
- 昼間部の方が、高校を卒業して進学している生徒が多い
- 夜間部の方が年齢層が高め
しかし、基本的にはクラスの雰囲気については昼間部はこう、夜間部はこう、と決まった雰囲気があるわけではなく、雰囲気は毎年、クラスごとに異なる。
入学式後のオリエンテーションで教室に行くと、私のクラスの年齢層は18歳から〜50代くらいの方まで幅広くいた。
若年層の方が大半だったらどうしよう、少し心配していたものの、年齢層が幅広く、安心したことを覚えている。
高校を卒業したての人や、大学とダブルスクールをしている人、社会人をしながら通学しているという、私と同様の状況の人もいた。
働いている人の働きかた(正規・非正規・自営など)、職種も様々だった。
昼間に仕事をした後、学校に通っているという同じ境遇の方がいて、心強く思った。
仕事の後、学校に通うことは大変なことが多いので、言葉に出さずとも連帯感があった。
私はクラスメイトに助けてもらうことがとても多かった。
私が学校を卒業できたこと、資格を取得できたのはクラスメイトのおかげによるところが大きい。
これについては別立てで書きたいと思う。
昼間の仕事の後、夕食をとったり、移動をして学校に向かう。
「食事は20分くらい」とか「移動には50分くらいかかる」とか食事や移動の時間を計算して事前に一日のスケジュールを立てていた。
しかし、実際に行動してみて分かったことは
スケジュールは余裕を持って多めに時間を設定するべき
ということだ。
確かに食事や移動にかかる時間は予想に違わなかったものの、実際に行動すると予想してなかったことが起こった。
想定外だったことは以下のようなことだ。
- 終業時間のぎりぎりで仕事の電話がかかってきた
- 電車の遅延
- 歯を磨いたり、身だしなみを整える時間も必要
- 実習の授業の前は着替えが必要
- 授業の前に使うルーズリーフやペンがなくなった
など想定のスケジュールを考えていたときは上がってこなかったことが細かいことながら発生した。
当初、バッファーを持たせずスケジュールを組んでいた。
そのために事前に想定した時より、終業時間から授業開始までの時間が思っていたよりないということが分かった。
立てていたスケジュールの時間を余裕のあるものに組み直した。
仕事と学校を両立することは朝から夜まで駆け抜けているような感覚があった。
また、1日で2日分を体験しているような感覚だった。
時間の余裕がないからこそ、予定を組むときに余裕を持たせて組んでおく。
そうすることで想定外のことが起きても、バッファーで吸収することができた。
その後の予定に影響がしずらく、気持ちの面でも余裕が生まれる。
仕事で残業して22時くらいに帰宅する場合と、仕事から学校に行って同じくらいの時間に帰宅することを比較したとき、職場でずっと仕事をしていた時の方が、感覚的に疲労度が軽いように感じた。
移動があると疲れる。営業の仕事など取引先を一日に回る仕事に従事している場合は、慣れているところだと思うのだが、終日デスクワークの仕事をずっとしていた私にとって、移動がもたらす疲労感は想像以上だった。
ヒールの靴で重たいカバンを持って移動することは筋トレのようだった
仕事をしながら、学校に通い始めてから気がついたことがある。
仕事と学校ではフィットする服装が異なるということだ。
職場は服装の規定はなかったものの、オフィスにふさわしい服装をすることが暗黙のルールだった。
オフィスカジュアルでデスクワークをする場合の服装と、移動が多い場合や学校で授業を受ける際に快適な服装は違うのだ。
通学開始直後は、ビジネスカジュアルの服に足元はヒールのパンプス。
バックはレザーのショルダーバッグで通勤、通学をしていた。靴は最初はヒールを履いていたが、
10時頃帰宅をする頃には足が痛くなった。
さらに通勤時の荷物やお弁当、教科書を入れているため、ショルダーバッグ重い。
肩にかければ持ち手が肩に食い込み、手に持っても手にマメができた。
重い鞄を持っているのでヒールがぐらつき、安定性が悪い。
その後、チャンキーヒール(ヒールが太いもの)の靴に変えたが、重い鞄を持って、ヒールがある靴をはくことは思ったより体の体幹の筋肉を使い、腹筋が筋肉痛になった。
ふくらはぎ、足首と、足の裏も痛くなった。
その後、ヒールはどんどんと低くなり、フラットシューズを履くことが多くなった。
一日のうちに移動をしていて疲れる要因の一つが、
カバンが重い
ということだ。
これを読んだ方の中には「『勉強が大変』とかでなくて、なんだそんなことか」とお思いの方もいるかもしれない。
仕事先→学校→家は電車移動。仕事先から学校、学校から家の移動時間は1時間くらい。
朝出かけるときは以下のものをバッグに詰めて出発する。
- 身の回りのもの
- お弁当(朝から夜まで外にいるので、昼食・夕食は外で食べる。外食するとお金がかかるのと、栄養の偏りが気になり昼食はお弁当を持参していた。)
- 教科書(厚いものが多い!)やプリント、筆記用具などの勉強道具
学校が始まり1か月ころまでは、ビジネス用のショルダーバックにこれらを詰めて通学していた。
しかしこれらを持って、駅構内の階段を昇り降りしたり、歩くことは大変に感じた。
通学時には坂道もあり、通学当初は、通学するだけで息が上がっていた。
カバンが重すぎて、真剣に毎日キャスター付きのキャリーケースで通勤をしようかと思ったこともあった。
(毎日キャリーケースで職場に行くと、奇異の目で見られるのではないか、また、そこまでなくとも理由を聞かれたとき、説明がしずらいと思いやめた)
試行錯誤や周りの方の意見も参考にして、以下の3つの方法をとってみた。
- ビジネスカジュアルにもあうリュックを見つける
- 家で使わない教科書は教室に備え付けのロッカーに入れておく
- 教科書を裁断する
レザーショルダーバック(A4ファイルも入るもの)に重い荷物を入れて持ち運ぶと体の負担を感じたので、リュックにしようと思った。
しかし自分に合った仕事プラス学校の向けの「リカレント向けリュック」を見つけるのに苦労をした。
世の中にはなかなか「リカレント向け」リュックがなかった。
キレイめなリュックを探して、まずビジネスバッグのコーナーを見るなか感じたことは
「キレイめに見えるリュックはマチが薄めのものが多い」
というこうとだ。
アウトドアブランドが出しているタウンユース用の黒いナイロン製のものを使うことにした。
その後もビジネス用、カジュアル用、アウトドア用、マザーズバッグなど、店舗であらゆるリュックを見て、
様々なリュックを購入し試した。
その中で、もっとこうだったらなーと感じた点は4つ。
- 荷物が全部入らない
勉強道具と通勤のための荷物が両方入るものがなかった。
そのため、ショルダーバックを併用することもあった。電車の中で立ったまま勉強する時は両手が空いた方が便利だ。また、ショルダーバックは置き忘れたこともあった。 - 容量が大きなリュックは服装とマッチしずらい
登山コーナーで、街用にも使える大きなリュックをいくつか見た。
女性のビジネスカジュアルの服装に容量の大きなリュックを合わせるとミスマッチな見た目になった。 - リュック自体が重い
容量の大きいリュックで軽いものがなかなかなく、荷物をすべて入れると重たくなった。 - 体形が合わないものは背負っていているうちに疲労感を感じた
男性のブランドから発売されているビジネスリュックの中には、
出張もできるような容量の大きいものがあった。
使ってみると、体格の違いからか背負っていると背中が痛くなった。
合わなかったのは、以下のようなものだ。- 自分の背中よりリュックの背の部分が大きいもの
- 自分の身幅よりリュックの幅が広いもの
一方で、私が「リカレント向けリュック」で求めたことは6つ。
- 教科書や参考書など勉強道具が入ること
- 昼間の職場の持ち物(お弁当、サーモマグ、スープジャー、メイクポーチなど)が入ること
- 満員電車でも前に持てば邪魔になりにくい幅が狭めのデザイン
- スマホやお財布が取りだしやすいポケット付き
- 女性が重い荷物を背負っていても疲労感を感じにくいデザイン、軽さ
- 毎日持ってもお手入れが楽な全天候型仕様
- 仕事と学校の長い一日を過ごすにあたり、気分がアガるデザイン
学校に通っている際、こんなリュックがあったら。
学校は卒業したものの、今でも学びは続けいているため、荷物を多く持ち運ぶことがある。
引き続き「リカレント向けリュック」は探し中だ。
学校には一人一つずつロッカーがあった。しかし、大きさは15×20センチくらいでコインロッカーよりずっと小さいものだった。そのため、入れるものは厳選しなければいけないし、収納方法も工夫が必要だった。重く、かつ、必要使用頻度が低い教科書はまずロッカーに入れていた。また、軽いがかさ張る道具をロッカーに入れていた。
備え付けのロッカーがあるかどうかは学校よって異なると思うが、ある場合は収納するものを厳選して入れておくと便利に使用できると思う。
教科書1冊1冊の厚さが厚く、それらを入れて通学していたら、既述の靴のこともあり腰が痛くなった。
それをある人に話したら、「教科書を裁断してファイリングして必要な部分だけ持っていけばいい。自分はそうしている」と話して実際に裁断したテキストを見せてくれた。
ヘルニアの持病がある上に、試験を受けたり、論文執筆や研究のため、普段からテキストを多く持ち歩くことがあるようで、この方法を思いついた。そう教えてくれた。
私もそれを真似して必要な分のみ持っていくことにした。
授業は単元ごとに進むので、教科書すべてを持って行かなくても困ることはなかった。
それを見て「もったいない」とか「ページがばらばらになりそう」という声があったが、重い荷物を少しでも軽くして疲労感を軽減することを選んだ。
帰宅後、抜き取ったページをもとに戻しておけばページがばらばらになることもなかった。
教科書を単元ごとに持っていけば、電車の中で勉強したり、隙間時間で勉強する際に取り回しが良かった。
こちらでも書いたが、試験前は特に睡眠時間を削って勉強することになった。期間によっては睡眠時間が少なくなることもあったが、その中でもなるべく効率的に勉強して、睡眠時間を確保するようにしていた。
私の場合、頭を使うと睡眠時間を多く欲することが多かった。
勉強すると、眠たくなる。
眠たいけど、勉強はしなければならない、という状況で、仕事と学校の両立中はだいたいいつも眠たいと思っていた。
仕事と学校の両立は眠気との闘いでもあった。
仕事と学校の両立が始まり2か月くらいたったころ、夜になると今までかんじたことのない激しい腹痛を感じるようになった。電車の振動がお腹に響いて、脂汗は出るし、途中の駅で降りるようになった。
症状が治まれば、なんともなくなるのだが、症状が出る頻度が多くなってきて、心配になった。
病院に行ったところ「過敏性腸症候群」と診断された。
原因は不明だが、ストレスによるものと思われるとのことだった。
症状が出た時は、気持ちの方はそれほどストレスを感じていなかったものの、
ストレスというのは心の感じ方以外に、体が以前とは違った環境による負荷を感じて起こる症状もあるのだと気づいた。
こうして書いてみると小さなことでも予想していなかったことが多くあった。
仕事と学校の両立は、最初のうちは生活リズムに慣れるだけでも疲れるものだ。
新年度で頑張ろう!と力が入りがちなものの、体調には余裕を持つぐらいで最初は良いのかなと思う。